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食費を見直して家計の節約!

食費の削減と栄養価の低下を考える

家計を見直そう!というときに食費がまず取り上げられることが多いです。特によく耳にするのは、1週間分のメニューをあらかじめ決めて、1週間分の食材をまとめて買うという方法です。この方法はかんたんな上に買い物回数も減って、時間もお金も節約できる「節約上手の味方」と言っても良い節約方法です。

しかし、買った後の食材については、1週間も日持ちする生魚、生肉はないので、肉を冷凍保存する必要があります。魚は冷凍保存には向きませんし、肉も自宅での冷凍保存では解凍後の味の低下は避けられません。

また味の問題だけではありません。野菜の日持ちも大きな問題です。野菜の鮮度は傷んで食べられない程でない限り、ほとんど気に留められない事が多いです。まとめ買いで気を付けたいのは野菜にも鮮度が大切だということです。

確かにちょっとくたびれて見える葉物野菜も水につけて冷蔵庫など冷暗所に置くことでシャキッとしますが、失われた栄養価が戻るわけではありません。ほうれん草や小松菜などは買ってすぐに茹でてしまわないと萎れるだけでなく栄養価もどんどん失われてしまいます。

その他の野菜も実は栄養価は時間が経つほど落ちてしまいます。少なくとも下処理できるものは下処理してから冷凍保存するようにしましょう。また、ものによっては冷凍保存が向いていないものもありますので気をつけましょう。

1週間分の献立の仕込みを土日にすべてしてしまうという方法もあります。これはアメリカの典型的な共働き世帯では当たり前の習慣ですが、これを本当に実行するとその他の溜まった家事なども片づけたら土日がほぼ家事でつぶれてしまうといった欠点もあります。

スーパーで買い物

1週間分の食材費

私が実際に、1週間分の食材をまとめて買うという方法を実行した結果では、それまでおよそ4万3千円かかっていた食費が3万8千円まで削減出来ました。約10%の食費が浮いた計算になります。

しかし実行してみた結果わかったことが、下処理しにくい野菜はそのままにせざるをえなかったですが、以下の事象に悩まされました。

・1週間の最後の方には、ジャガイモから芽が出始めてしまった。
・キャベツも週の最後には切り口や葉のあちこちに黒ずみ(傷み)が出始めた。
・きゅうりの瑞々しさが損なわれている状態になった。
・トマトが熟れ過ぎた。

当然、このような状態になると栄養状態も良くありません。ジャガイモに至っては芽の周囲には腹痛の元になる成分あるので、除去する手間も出てきます。本当に、食費が約10%節約できたからと言って、喜べる傾向と言えるでしょうか?

特に損失しやすいのはビタミン類です。ビタミン類と食物繊維を摂るために、野菜を食べていると言っても良いのではないでしょうか?

ただの食物繊維の塊になってしまったような、瑞々しさの乏しく食感も悪くなった野菜を週の後半は食べることが、食費の削減の代償としては大きすぎはしないでしょうか?

そして、「朝のサラダにパサパサのきゅうりが入っていると一日がブルーになる。」とも家族からは言われてしまいました。

困った顔

週に2回の食費購入

そこで次は、週に2回の食費購入に変更して検証してみました。週末と水曜日に食品を購入します。1週間分の献立を決めてしまうことは変わりなく、食品の調達を2回に分けるという方法です。生鮮食品に限って週末と水曜日に買い足します。

確かにそれで野菜の鮮度も確保できる上、生魚も週の終わりの献立にラインナップ出来るようになりました。しかし、その結果食費が月に4万800円と2000円近く上昇し、食費の節約は約5%にとどまりました。

結局、お店に足を運ぶ回数が増えると『ついで買い』が知らず知らずに増えてしまうのでしょう。しかし、家族の意見は、「生鮮食品は週に2回買って欲しい」という意見にまとまりました。

食は栄養だけではなく、生活の中の彩りの時間でもあります。一日のスタートのための朝食、お昼のお弁当、晩御飯を食べる中での語らいなど生活の中で食はとても重要な位置を占めています。

生活する上で必要な栄養を摂れ、しかもおいしい。この2つの要素を満たせない程切り詰めてはいけないのが食費ではないでしょうか?

野菜

一番見直したいのは外食費

外食費を食費に計上している家庭は大抵、週に1度以上外食している方が多い傾向があります。

外食も確かに食事なので食費に入れたいのは分かりますが、食費に入れたくなるほど頻回に外食することに関して費用面でどれだけお得なのか?どれだけ生活面や栄養面でプラス、マイナスがあるか考えてみましょう。

レストラン

外食で心配な生活習慣病

外食と言ってもピンからキリまでです。ホテルのバイキングランチも外食です。一方、牛丼チェーンに行くことも外食です。それぞれの家庭の食費においての許容額が異なると思います。外食を全くしないというのも極端ですが、外食が多いと以下のような栄養面の心配があります。

・塩分の取り過ぎになりがち
・カロリーオーバーになりがち

外食の多くはどんなものであれ、「おいしい」と感じさせることを目標に作られています。そして多くの日本人の舌は残念ながら塩分に慣れていて塩分がある程度濃くないと「味がない」と感じがちです。

そのため一般的なお店では高価格帯のお店であれ、低価格帯のお店であれ、塩分がかなり入っていると考えて間違いないです。家庭で作る食事よりおいしいのは、塩分控えめで作る家庭の味より健康を考えずに味のインパクトに重きを置いて作られているのでおいしく感じるのです。

また、おいしいからつい食べ過ぎてしまうのも考えものです。その結果、外食が多い人は生活習慣病になりやすい傾向があります。外食を日常食にはしないことが家族の健康に繋がります。家族での外食はせいぜい週に1回程度にしておいた方が良いかと思います。

節約の面から言うと、低価格のお店だけに通うなら、それほど食費はかかりません。しかしそれだけだと栄養面でバランスが悪いのでやはり健康を損なう可能性が高いです。健康はお金では買えない上に健康を損なうと医療費の支出やひどい場合は働けないというリスクまで負ってしまいがちです。

おデブさん

せいぜい週に1回の外食で済まそう

費用や健康面から考えると、家族での食事は週に1回程度なら外食にしても良いでしょう。絶対外食してはいけない訳ではありません。逆に外食することで、自宅ではなかなか調理しない食材を味わう機会になることもあります。もっと少ない外食回数の家庭もあるでしょうが、それはそれでよいと思います。

覚えておきたいのは今の日本の中では、必ずしも手作りが安い訳ではないという点です。安く済ませたいなら、出来あいの惣菜や冷凍食品を上手に活用した方が安く済む場合が少なくありません。手間も考えると尚更です。

例えば餃子がいい例です。皮を小麦粉から作るとなると餃子が出来上がるまでに2時間はかかります。共働き世帯で土日も溜まった家事を片づけてしかも食事も全部手作りというのは疲れてしまいそうです。

気負わずに、適度に手を抜くことも大事です。そのために外食や惣菜や冷凍食品を上手に活用することで、家族が笑顔で食卓につける状況にすることが一番大切ではないでしょうか?

金女

外食は食費に入れずに外食費として管理

家庭の状況にもよりますが、基本的に外食は「レジャー費」の中の外食費という項目に入れても良いのではないかと思います。食費に入れる程、頻回に食生活に外食を組み込むのは健康上好ましくないことは分かって頂いたと思います。

たまにみんなでいつもと違った雰囲気で食べるから楽しさも倍増する。そんな外食はレジャーの一環として食費から外してみましょう。外食の回数が家庭によりけりな点がまさに、食費の「毎食3度きちんと食べる」という性質とは異なるかと思いませんか?

食費で補えない生活に添える華の1つが、週に1度の気軽な外食でも、結婚記念日の奮発した外食でも非日常であることに変わりがありません。日常の食生活の食材費を食費と定義すれば、外食費はレジャー費か嗜好品費など別の品目にした方が管理しやすいでしょう。

逆を言えば外食が非日常でない家庭は、ちょっと食というものを家庭に引き戻すことを考えても良いのではないかと思います。お子様がいない世帯でも将来いつか、子供がいる家庭を望むなら、自分自身に家庭食を作る技術の蓄えをしておくことは大切です。

子供が既にいる家庭なら尚更、子供に料理する姿を見せる必要があります。子供に食べる楽しさだけでなく、作る楽しさも教えられる家庭を作っておくと、将来子供が独立しても安心です。食費は食材費ではありますが、食育の立場から見れば教材費の側面もあるということは覚えておきましょう。

例えば我が家では、高いとは思いながらも春になれば生の筍を買ってきます。子供に筍を下茹でするのにどれだけ時間がかかるか、それなのに冷蔵保存では日持ちしないということなど生の筍でないと伝わらないからです。

なぜ、そんなことを伝えなければならないかと言えば、自分が食べているものの成り立ちを覚えることは重要だと私は考えるからです。ある程度大きくなって家庭科の教科書で覚えるよりも、幼稚園の頃から本物に触れて育つ方が自然ですし、忘れられないことでしょう。

実際、水煮の筍とは風味が全く異なる生から茹でた筍を食べさせることは面倒でも、教育上の意味があると思います。いきなり子供が出来たから筍が茹でられるようになるわけではありません。

もし、自分の母親が生から筍を茹でたりしなかったのなら、ネット上で検索すれば茹で方は載っています。ネットではまだ匂いや食感は感じることが出来ません。五感をフルに使う食ならではの実地体験する機会は子供に豊富に与えたいものです。

主婦

嗜好品は別管理にする

家計を管理する上で嗜好品に相当する、お菓子、お酒、コーヒー、お茶類などは別管理にした方がすっきりします。お茶も食費から外して管理?と思う方もいるかもしれませんが、家庭によっては紅茶だけで毎月5000円以上支出する家庭も珍しくありません。嗜好品を食費に入れてしまうと「食費は削り過ぎてはいけない」という言葉に甘えて自分の好きな物を天井知らずに買い込んでしまいがちです。

例えば、専業主婦のおやつのお菓子はやはり専業主婦のお小遣いから捻出した方が合理的です。平日の毎日のおやつにコンビニスイーツとはいえ、300円~400円位のスイーツを購入したら、平均350円単価として平日が月に22日あれば7700円の支出が「食費」扱いで出てしまいます。それに子供のおやつ代も含めるとおやつ代だけで1万5千円以上という金額になってしまい、非常にバランスが悪いです。

またお酒も要注意の嗜好品です。休肝日を設けるなどして、お酒の飲み過ぎを抑制することも大切ですが、食費の中に入れてしまうと一層管理しづらいので、是非嗜好品として食費とは切り離して管理しましょう。

レシートいっぱい

食費で購入したものは使い切ってキレイに食べる

今まで食費の使い方、削り方の悪い例を挙げてきました。では、良い食費の落とし方とはどんなものかというと、『食費で購入したものは使い切って、残さずにキレイに食べきる』これだけで食費は断然安く落とせます。

多くの家庭から賞味切れ、消費期限切れ、傷んだ野菜、冷凍焼けするほど長時間冷凍庫に保管したままの肉類などが廃棄されています。

その数なんと農林水産省の推計では200万~400万トンが廃棄されているとされています。世界全体の食糧援助量(2011年)が約400万トンなので、世界全体の食糧援助分の食糧を家庭で無駄にしてしまっている食品廃棄で賄えてしまう計算になります。

日本は「もったいない」という言葉がある国です。日本語以外ではこの言葉に該当する言葉がありません。つまりもったいないという概念すらない文化も世界にはたくさんあります。もったいないという言葉の国の国民として一番簡単なのは、自分の家庭内で食品をもったいないことをせずに、上手に食べつくすことです。

また、腹八分というキーワードも忘れずに。いくら買ったものを食べきると言っても、買い過ぎたものを食べ過ぎては健康上も家計上も良くありません。適量の食材のみを買えば、食べ過ぎることもないのです。

家計を引き締めようと気張るよりも、まずは捨てるゴミの量を減らしましょう。調味料もあまりバラエティ豊富に一度に買うと賞味期限内には使いきれません。

使い切れる量だけ買って冷蔵庫や冷凍庫は詰め込み過ぎなければ、使い切って食べきることも難しくないですし、買い過ぎでかさんでいた食費も節約出来ることでしょう!

自炊