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社債の金利

債券価格と金利の関係

債券は資金を借用する為に、それに対する利息の支払いがありますが、これが債券の金利と呼ばれるものになります。債券は額面に金額が書いてあり、これ以上の金額が支払われる事はありませんが、金利は相場の中で常に動き続けています。

これは変動金利制と呼ばれるもので、既に発売済みの債券にはこの変動金利が市場の中では、適応されているという事になり、債券の値段も変わって行きます。

ではなぜ、債券は購入する時に、額面と金利があらかじめ定められているはずなのに、値動きや金利の変動が起こっているのでしょう。

実際に5年満期で100万円の債券を購入し、利子が1%付くものとします。利子は半年に1回貰えますので、トータルすれば10万円もらえる事になりますが、1年経ち同じタイプの債券が利子2%で販売される事になりました。

1%債券をここで売ろうと考えますが、双方の債券は同じ額面100万円ですが、利率の違いで当然1%の債券は2%の債権と条件を揃えないと、当然誰も購入してくれません。

1%の年率では額面と合わせて110万円、2%のでは120万円ですので、差額は10万円となり同等の条件にするには、債券を90万円で売る事になります。つまり、金利が高くなると債券価格が値下がりする構造はここにあるわけです。

手形

例外的な債券

債券は一般的に、発行元の経営が傾かない限り、株式のような激しい値動きこそありませんが、常に金利が動き続けている為に、一定の値動きをするものです。そして、金利と債券価格は常に連動しており、金利が上がると債券価格が下がり、金利が下がると債券価格が逆に上昇して行きます。

国債も同様で、何らかの理由で突然値段の変動が起きる事がありますが、為替の影響や経済の影響、そして災害の影響も規模によっては強く影響を受ける事になります。実際に東日本大震災では、震災の前後とでは急速な金利と価格の変動が起きているのも事実です。

一般の債権も、こうした国債の動きと連動する事もありますので、注意が必要と言えるでしょう。しかし、その中でも唯一の例外と言えるものが、個人向け国債の存在で、この国債だけは基本的にどのような事が起こっても、例外的に保障されています。

1万円から購入する事ができ、固定や変動の金利もありますが、元本割れする事は無いのです。その代わりに、市場などで取引される事はなく、途中で解約を行うと利子を差し引かれるペナルティーがあります。

笑うおじさん

社債の金利はどう決まるのか

社債の金利は、各社の裁量によって決められていますが、その基礎となっているのが国債の利回りベースという事になります。業績が安定しており、債券の格付けが上位であれば、当然人気が高くなりますので、さほどの金利を付ける事無く、売れるという事はお分かりいただけるでしょう。

当然業績の優れない会社や、評価の低い会社などは人気がありませんので、金利を上げないと資金を調達する事が難しくなりますので、金利が高い債券にせざるを得ないという仕組みになっているわけです。

つまり、リスクと金利は一体化しており、その積み上げ幅が多いほどリスクを伴う事がご理解いただけたことでしょう。しかし、現在はマイナス金利政策の為に、国債もマイナスになっています。

当然人気の企業ならば、同じ様に低い水準の金利を示したいところですが、投資家にすればそのような儲けられないような社債を購入するはずもなく、企業側はマイナス金利の影響がありながらも、金利を上げざるを得ないという状況下に陥っています。

しかし、金利を高い事は企業信頼度が低い事にもなりますので、ここにジレンマがある事も事実なのです。

チャートと数字

社債務不履行のデフォルト

社債務不履行のデフォルトとは、簡単に言えば債券の返還期日が来ても、返せないという不履行の事を指しています。企業は借りた借金が支払えませんので、返還期日が日延べになり、満額払われたとしてもその信用は上がる事など無く、当然下がって行く事に繋がります。

これはリスクの大小にかかわらず、どの債券にも起こりうる事で、債券の評価ランキングなどの格付けなどにも関係なく起こり得ます。当然企業がこうしたデフォルトを起こしたなら、投資家達はこぞって証券会社に押しかけますし、企業と取引のある仕入れ業者などは、債務を取り返す為に会社に詰め寄る事でしょう。

また株主も現金に換えようと株を売りますので、株の暴落が起きこの会社の資金源が一気に絶たれてしまう事にも繋がります。もちろんここまで来たら倒産は免れませんので、そうならない為にもきちんとした支払いが行われますが、必ずしも安全な企業ばかりでない事も確かです。

社債の金利は、当然公定歩合を反映している国債が、その基準値となっておりマイナス金利の影響で、利付けの割合にも企業は苦労をしているようです。ともあれ、預貯金などよりもはるかに高い金利を示す債券が多く、人気が上がるのも当然でしょう。

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