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東インド会社はいくつもあった!株式会社の歴史を学ぶ

東インド会社はいくつもあった

東インド会社はひとつではありません。欧米諸国は、インドや東南アジアの物資を輸入するため、複数の商社を設立しました。イギリス東インド会社(1600年)、オランダ東インド会社(1602年)、フランス東インド会社(1604年)などです。

船の模型

イギリス東インド会社は最初の株式会社ではない

設立された年を見ると、イギリス東インド会社が世界初の株式会社のように思えますが、実はそうではありません。大航海時代、インドから物資を運ぶのは至難の業でした。

船の遭難や沈没は日常茶飯事です。そこで、資本家は、一度の航海ごとに資金を出資していました。無事に帰ってきたら、売上を手に入れることができます。何十隻にも出資してリスクを分散し、数隻でも無事に帰ってきたら利益が出るというシステムだったのです。

イギリス東インド会社でも、当初はその方式で、出航ごとに出資を受け付けていました。そして、無事に帰ってくることができれば、売上をほぼ全て返還していました。これは、利益から配当する株式会社の仕組みとは異なりますね。

古い本

世界初の株式会社、オランダ東インド会社

一方、オランダ東インド会社は、当初から株式会社的なシステムだったため、世界初の株式会社だと言われています。オランダでも当時、インド交易を盛んに行っていたのですが、同業者同士の安売り競争で利益が少なくなっていました。

そこで、安定した利益を出せる会社を作ろうと、多くの会社が統合され、「オランダ東インド会社」が誕生しました。その特徴は、なんといってもその出資方法です。

出資者は、会社の借金が多額でも出資額以上の責任を負わない「有限責任」でした。ただその代わり、出資は10年間引き上げることができませんでした。

会社は、交易で稼いだ利益から出資者に配当を行います。しかし、売上の全てを返還するのではないため、社内に資金が残ります(内部留保)。その資金を活用して、再びインドへ出航することができました。

繰り返し利益を上げていけば、社内の資金も増え、より多くの物資を仕入れることができる(拡大再生産)。現在の株式会社の制度とほぼ同じ仕組みができあがっていたのです。

チューリップ

イギリス東インド会社の株式会社化

オランダ東インド会社の成功を目の当たりにし、ライバルであるイギリスも、その後株式会社的な仕組みに変わっていきました。それは、1657年になってからのことです。

世界で初めて株式会社の仕組みを作り、大航海時代に出資法を発展させたのは「オランダ東インド会社」なのです。

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