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国債の利率

国債の利率

国債というものは専門の市場があり、そこで売買がなされていますが、一般個人投資家が取引することは出来ませんので、株式や為替などの市場取引とは違い、非常に閉鎖的な空間で取引が行われていると言えるでしょう。

債権による投資では、発行された債権を投資家が購入する事で資金を投資し、債券を発行した側ではその見返りとしてクーポンを発行しますが、これが金利や利子と呼ばれるものです。満期になれば債権の発行元は額面通りの金額を投資家に返還する事で、この契約が成り立っているわけです。

また、普通国債と個人向け国債とは別物ですので、同じように考えてはなりません。なぜならば個人向けの場合は、市場で取引する事が出来ないからで、その代わりに元本が保証され最低金利が保証されています。

ちっちゃいおっさんたち

インカムゲインとキャピタルゲイン

債券の価格と金利の関係は、いまだ十分に理解できずにいる方が多いのではないでしょうか。債権の価格が上がり、金利が下がる、そして金利が上がると債券の価格が下がるというのは、国債ならではの感覚なのでしょう。

例えば例にすると1万円の債券に金利が0.2%付いているとしますが、利回りは純粋に0.2%となります。しかし、経済の状況はめまぐるしく変わる事もあり、同じ1万円タイプの債券に0.3%の金利付きが付くとなると、0.2%金利だった債権の価値は当然下がり価格が下がるという現象が起きます。

逆に言えば同じタイプの債券が0.1%になった場合は、0.2%の金利債権が人気が上がり、価格が上昇するといった現象が起こるわけです。利払いに伴う利息収入の事をインカムゲインと言い、満期に伴う買値と償還価格との差を、キャピタルゲインと呼びますが、この2つを合計する事で債権に対する利回りを出す事ができます。

したがって、市場での金利の動きと、債券価格というものは逆の動きをするという事になるわけです。また利率というものは、将来の債券価値を計るものとして見る向きもあります。

メガバンク

国債の資金源

日本が国債発行によって、赤字を計上し続けるのにはそれを購入する者がいるからこそ、この状態が維持できていると言っても良いでしょう。投資には100%安全なものはないはずなのに、1000兆円を超える負債を抱えている国として、危機感があまり見られないのはどうしてなのでしょう。

ギリシャでは3130億ユーロもの負債を抱え、国内では暴動が起こりユーロ圏である各国は、協議を重ねこれに対処する為に連日大騒ぎであったことは記憶に新しいでしょう。

じつは3130億ユーロは日本円に直すと約43兆8000億円程度で、日本の1300兆円とも言われる負債額に比べると、非常に額が少なく感じてしまい、なおさら国民としての危機感が強くなってしまいます。日本の国債は、日本銀行や一般の銀行や保険会社を含む金融業界、そして地方自治体などによって、95%ほどが買い支えられています。

これらの資金源となっているのは、住宅ローンやマイカーローンなど融資を得ている国民であり、預金や保険に加入している我々の資金で、これを援助している事になります。実際に国債を購入していなくとも、金融機関を介して国の赤字を補てんしているわけです。

マイカーローン

国債の周期的な利率の推移

10年物の国債などは、利率の推移がわかる指標として、よく使われています。それは固定ではなく変動金利制であるのと、一定の期間の流れが見て判りやすい為です。

2017年5月現在を見てみますと、利回りは0.05%となっており、低水準ですが個人向けとは違い、普通国債は金利がマイナスになる事もあります。実際に2016年ではマイナス金利の利回りが続き、2016年7月ではこれまでの最低金利を記録するマイナス0.3%までにも落ち込みました。

しかし政府が景気の上向き傾向を示した為、翌月の8月から上昇に転じその年までに0金利と持ち直すと、2017年7月現在のところプラスの水準での値動きが続いている状況です。長いスパンで見てみますと、2007年には金利1.8%はありましたので、当時に比べるものではありませんが、状況はやや上向き小康状態と言ったところでしょう。

こうした状況を見て、海外投資家の間でも国債を購入する向きもあり、過去最大の海外保有数の全体の8.3%となっています。しかし、国内の一般投資家から見れば、まだまだ魅力的とは言い難いものです。

国債の利率は金利と同様のものであり、相場があり常に推移しているもので、個人向けの債券は取引不可ですのであまり関係ないように思えます。しかし両者は同じ国が発行元の債券ですので、密接に関係しているものなのです。

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