!シェアご協力下さい!

国債を購入するリスク

ギリシャ問題からみる国債

国債は国が発行する債券で、返却できなかったリスクとしてはかつてのギリシャのように、国際問題にまで発展する可能性もありますが、日本とは事情が全く違い、ギリシャは海外から借金をしていた事にその原因がありました。しかし、そのおかげで国の信頼度の重要性が理解できた事でしょう。

ギリシャ問題とは、ギリシャで起こった経済危機の事で、それは2010年の事でした。ギリシャは誰もが知る、世界でも有数の観光都市があり、観光産業を含むサービス業は、ギリシャ経済の80%以上を占めるほどに観光を重視した、経済政策が取られていました。

海運業も盛んで、欧州連合においては15番目の経済力を誇っている先進国ですので、まさかのニュースに日本人の多くは驚きを隠せなかったのではないでしょうか。

きっかけは2009年の政権交代が行われた事で、それまで旧政権が行ってきた財政赤字の隠蔽が明らかになった事によるものでした。ギリシャの財政赤字はことのほかひどく、GDPの4%程度と発表していたのですが、実際には4倍以上の13%近くある事がわかり、債務残高も国内総生産の113%に上っていたとされています。

2010年に欧州委員会がギリシャの統計上の不備を指摘し、この報道が発端となって経済危機が訪れたわけです。当然ギリシャ国債の格付けは引き下げられ、債務不履行の不安からもギリシャ国債が暴落するという事になり、株価も影響を受け世界平均株価も下落し、ユーロも為替相場で大きく下落したのです。

わかった!

国債のリスク

じつはギリシャ危機で暴落したギリシャ国債の赤字は3130億ユーロほどで、日本円に直すと約43兆8000億円程度にしかなりません。日本の累積国債は2017年度現在でも1300兆円程ですので、赤字の幅はギリシャに比べるべくもないほどの負債を抱えている事になります。

日本経済は何故潰れずにいるのか、全く不思議なほどですが、これは日本国民が支えているからこそ、経済が成り立っている部分が大きいのです。国債を購入しているのは、日本銀行と国内の銀行をはじめとする金融機関、そして地方自治体などで90%近くを買い支えています。

その半分近くを国内の金融機関が保有しており、その財源となる資金は、我々が金融機関などに預けている預貯金や保険などから出ていますので、実質国民のお金で国の赤字を補てんしている事に繋がってくる訳です。

こうした国債保有のリスクは、日本経済が回っている限り安心と言えますが、投資を考えた場合、個人向けの商品でも年利0.05%の水準ですので、純粋な利回りで約0.04%となり、投資の旨味はほとんど無いものに等しいというところでしょう。

綱渡り

国債格付け

国債格付けは世界規模で行われているもので、各国で発行されている国債には一様にしてランクなるものが存在しています。実際の外貨債券市場にも多大な影響を及ぼす格付けは、各国の通貨と同じく国家の総合的な債務履行能力を示しているもので、信用度の尺度となる事を理解しておきましょう。

この格付けを行っているのは、ムーディーズ社、S&P社、フィッチ社の3つの格付けを専門的に行っている会社が発表しているもので、国際的な判断力の最も高いランク付けとして、世界中から評価を受けています。

ムーディーズ表記では、AaaからA、BaaからB、CaaからCという形式で表記され数字の3までを付ける事で細分化しています。また、S&Pとフィッチ表記においては、同じものが使われており、AAAからA、BBBからB、CCCからCとなり、AAからCCCの間に+ーを付ける事で、さらに3段階に細分化しているわけです。

ちなみに我が国、日本の格付け評価では、上位から24番目の評価で14位という位置づけになっており、A1、A+、Aという評価で、信用力有りという評価にとどまっています。ちなみにギリシャは35位で、Ba/BBからは投資不適格とされています。

世界の通貨

外国債券のリスク

日本国内では外国の債権も購入でき、各国の国債も購入可能となっています。ただし、格付けからもBa/BBからは投資不適格とされていますので、こうしたランクの債券は非常にリスクの高いものとなっています。

ただし、ランクにこだわるばかりに、見えない失敗を起こす事があるのがこの外国債券です。南アフリカのランド国債ですが、昔から金利が高いので有名で、2017年5月現在でも10年ものが、金利8.69%と高い水準を示しています。現在はBB+という格付ですが、かつてはAランクだった事もあり、投資が盛んに行われた事もありました。

しかし、外国債券は円で外貨を購入し、外貨建ての債券を購入しますので、為替というレートが存在している事を忘れがちになります。つまり、外国為替証拠金取引と同じ現象で、円高や円安によって外貨の価値が大きく変わって来る事になります。

外国債券の最大の魅力は好利回りで、内外金利差によって差益を享受できますが、円高になるとその差益の恩恵が受けられなくなります。また、その国の世情にも敏感にしておかなければ、経済情勢によっても途中売却が困難になる可能性も否定できません。

国内の国債は比較的に、投資商品の中ではリスクが一番少ないと言われています。しかし、その金利の低さから100万円預けても400円にしかならないので旨味はありません。一方外国債券では、為替に注意を払っておかなければならないというリスクがあります。

世界地図