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国債を購入するメリット

国債の種類とは

同じ国債であっても、その発行目的や根拠法を始め、償還年限や発行方式あるいは利払い方式などによって、いろいろ分類されている事は事情通でなければ、あまり知られるところではありません。

一般的な国債と言えば普通国債ですが、歳入債と呼ばれるもので国庫の歳入の財源に使われているものです。目的は新規財源債となるものと、債務となる償還資金を調達する為に発行される借換債、東日本大震災からの復興の財源として使われる復興債に当てられています。

また、財政資金の支出に代えて債券を発行することもあり、こうした繰り越しを行う用途で発行されているものが、繰延債と呼ばれるもので、交付金や出資金または拠出金などに使われています。そして日々の資金繰りを賄う為、国庫の資金を調達し確保する目的で発行されるものが融通債とされるもので短期の債権に利用されています。

また、利払い方式による分類もでき、利付国債は半年ごとに金利が支払われるもので、固定利付債権には2年、5年、10年、20年、30年、40年の期間のものがあり、変動利付債券と物価連動債券、個人向けなどがあります。割引国債もありますが、これは獅子分の差額をあらかじめ割り引いたもので、満期になると額面通り受け取れる債券です。

初心者

国債購入のメリット

国内の金融商品の中で、一番安全だと思われる投資方法は一体どういったものなのでしょう。ゆうちょ銀行の貯金や、銀行などの預金と答えられる方も多いかと存じますが、実は一番安全な商品は国の発行する国債なのです。

これは最大のメリットともなるものですが、それは国が保証しているからにほかなりません。個人向けのものであっても、始めは銀行や証券会社などの金融会社がまず買い取りを行い、これを我々が購入するというシステムが作られていますが、一般向けの国債とは違い取引によっての売買は出来ません。

その代わりに保障されているのが元本であり、元本だけではなくその利子も補償されているものなのです。専用の口座を作る必要はありますが、ほとんどの金融機関で作る事ができ、ペーパーでの証書というものがありませんので、盗難や火災または紛失などにも安心できるようになっています。

これは2004年から始まった、電子化によるシステムで、ペーパーレスになっていますので、銀行のデータとしてきちんと登録されているのです。1万円から購入できますので、現在は金利が低いのですが、世界でも一番安全な商品と言えるでしょう。

桜

歴史からひも解く国債の運用

第一次世界大戦を皮切りに、日本は戦争国家としての歩みを強くしていきました。明治政府は富国強兵を奨める為に、日本古来の神道を利用し、飛鳥以来の日本の伝統であった神仏習合の風習を一新する為に、神仏分離の政策を行う事になり、廃仏毀釈によって全国の半分以上の寺院が取り壊されました。

小さな島国であり、資源などを持たなかった日本は、海外へと足を伸ばすしかなかったのです。第二次世界大戦を発端とした太平洋戦争時には、戦費の必要性からも国債を発行していました。国債は日本国民に対する国の借金で、国が利息を払って返済するものだから安心との殺し文句で、購入させていたのです。

当時の国の債権は、累計で1900億円とも言われますので、現在のレートに直すと4000兆円ともなる計算で、資金を集めていましたが、ご存知の通り日本は敗戦を迎え国の経済はどん底状態になりました。

しかし、敗戦国ともなると賠償金を始め、帰還兵への年金や経済も立て直さなければならず、日銀はせっせと国債を発行し続け、紙幣を印刷し続けた事で、急速なインフレに陥りハイパーインフレを招く事になったのです。

世界恐慌

インフレのメリット

現在日本はかなりのデフレ状態にあり、それに伴い所得も減り、家計を圧迫しているように見えます。しかしこのデフレにもメリットがあり、お金の価値が上がるという事になりますので、資産を沢山持つ者は資産を増やさなくても実質増えたような形になります。そして外貨や、輸入品を安く購入できるという事に繋がります。

しかし、消費行動が鈍くなる為に物が売れなくなり、それに伴ってお金の流通がなくなりますので、景気が後退しやすく所得も減る事になりスパイラルにはまりやすくなります。インフレはこれとは真逆な事が起こり、物が売れやすく景気が良くなりますが、物の価値が上がり通貨価値が下がるので、輸出で有利になってきます。

しかし、極端にお金の価値が下がり過ぎると、給与がいくら上がっても輸入に不利になりますので、物が買えないという状況にもなりかねないのです。戦後起こったハイパーインフレでは、通貨の価値が下がりましたが、国債の価格は変わりませんので、例えば1万円の負債が1000円の価値となるように、一気に国債による負債を消す事が出来たわけです。

現在日本は景気の上向き傾向が見られますが、相変わらずのデフレ状態が続き、国債を始めとする国内金融商品の金利の水準は低いままです。したがって2017年現在では、国債を保有するメリットはあまり見られません。

世界と日本