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円相場は固定相場制から変動相場制へ

戦後の円相場

戦前も今と同じように、為替相場は変動するものでした。太平洋戦争に突入する頃、円相場は1ドル=4.2円程度だったそうです。

しかし、戦中から敗戦後の間、為替相場から見ても日本経済は大混乱状態でした。軍費確保のために大量のお金がばらまかれ(今でいう国債の大量発行と同じ)、インフレが進みます。敗戦直後の円相場は、1ドル=15円程度まで円安が進んでいました。

戦後は、いち早い戦後復興を目指して復興債を大量に発行したため、さらにインフレが進みました。インフレ進行とあわせて急激に円安が進み、1949年にはついに1ドル=360円にまでなってしまいました。

そこで、国際的な通貨価値の安定を図るために作られたブレトン・ウッズ体制に日本も組み込み、1ドル=360円の固定相場制になりました。固定相場にすることで、信用されているドルの力を借りて、円の失われた信用を取り戻すための施策でした。

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日本経済の成長とドル不安

1ドル=360円の固定相場になったことで、円は徐々に信用を取り戻していきます。順調な経済発展を遂げ、高度経済成長を迎えます。

通常、経済成長著しい国の通貨は高くなっていきます。日本も、本来であれば円高が進行し、成長にブレーキがかかっているはずでした。

しかし、円相場は固定されているため、海外での日本製品は、どんどん「安くて良い商品」になっていきます。

その一方で、1960年代のアメリカは、ベトナム戦争の影響もありインフレが進んでいました。戦中の日本と同じく、戦費確保の出費がかさんだことが原因でした。

そして1971年。世界の基軸通貨であったドルの信用不安から、ニクソン・ショックが起きます。ドルの切り下げが決まり、為替レートが1ドル=308円に変更されました。

ドルいっぱい

固定相場制から変動相場制へ

ドルの切り下げが行われたものの、「転がる石」を止めることはできません。ドルに対する信頼感は昔のようには復活しませんでした。ニクソン・ショックはそれほどまでに大きなニュースだったのです。

最終的に、1973年には固定相場制の維持を断念。約25年ぶりに、変動相場制に移ることになりました。

その後は、日本の経済成長に合わせて円高が進み、オイルショックでは円安になり…と、日々円相場が動き、ニュースで報じられるようになったのです。

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