!シェアご協力下さい!

保険の見直しをしよう!

低金利時代に貯蓄性のある生命保険や個人年金保険への加入は不利

銀行の普通預金や定期預金でもわずかしか利息が付きません。例えば三菱東京UFJ銀行の定期預金は300万円以上を10年預けても年利0.12%にしかなりません。

こんな割の悪い年利にこれから先、金利が上昇するかもしれないのに物価上昇率よりも低そうな年利で10年もお金を預けようという人は、計算が苦手な人か、大金持ちでお金を動かすのが面倒臭い人かのどちらかではないでしょうか?

しかし、似たようなことを『保険』という商品だと人は『安心を買うために』と言ってほとんど、年利換算でどれくらいお得かどうか考えずに加入してしまうのが不思議な点です。

保険でも養老保険という商品は生命保険機能と満期を迎えると保障していた生命保険金額と同額の満期金を受け取れる商品がありますが、貯蓄性の高いこの商品はこれだけの満期金を捻出するためには、この低金利時代には保険料を上げざるを得ないので、今加入しようとすると保険料がとても高いか、既に保険会社によっては販売一時中止している状況です。

保険の申込

学資保険

それに引き換えほぼ同じ内容の保険ともいえる学資保険は各社競い合って『返戻率』という言葉で学資保険がとても魅力的な金融商品であるかのように宣伝しています

しかし本当にそうでしょうか?そもそも、学資保険を返戻率から年利に換算すると銀行の金利よりは良い位ですが、銀行の一般的な定期預金が10年満期に対して、学資保険は0歳から初めて大学入学まで払込期間とすると、18年間積立ながら運用することになります。

返戻率が110%と比較的利回りが良いとされる学資保険でも、18年間払込期間とすると約年利1%と、政府が目標にしているインフレ率の2%よりも劣る計算になります。

つまり、学資保険で有利に運用しているつもりの間に、学資保険よりも高い率で学資が上昇する見込みが高いと言えます。将来本当にデフレ状態に戻らないとも限らないので何とも言えませんが、年利1%の金融商品を高利回りと謳うのはちょっと言い過ぎな気がします。

粘土の家族

終身保険

同じことが終身保険の解約返戻金にも言えます。終身保険も低金利時代に終身保険を実現すると保険料が高くなってしまうので、保険料の負担感を減らすために、低解約返戻金型終身保険という名称の終身保険が多くの生命保険会社で販売しています。つまり、ある程度の期間は解約返戻金がとても低く設定されているおかげで、終身保険の利回りの低さをカバーしている商品です。

こうなると終身保険の貯蓄性は従来品に比べて見劣りがしますが、今や低解約型終身保険が主流になっているので保険を購入する側も各社がどれも同じような提案をするので、そのお得でない点に気が付きにくいのです。

生涯の保障を買える点では同じですが、生命保険の保険金の相続税の非課税枠が縮小された今となっては、終身保険は葬儀代の準備程度に考えて割り切って資産形成などの一環とは考えずに加入するのが現状では最も良い方法かと思います。

若夫婦と赤ちゃん

個人年金保険

個人年金保険に至っては、一時は払込保険料よりも受取総額の方が確実に少ない商品であっても『老後の安心のために』と勧める保険の営業職の人の顔を二度見してしまうほど、金融商品としては元本割れ確実の商品も珍しくありませんでした。

最近の株高で一時生命保険各社の運用実績が上がったために、元本割れだけはしない商品になったようですが、保険会社の力の差が出る商品にもなっています。退職金を一時払いで個人年金保険に支払うということが、かなりハイリスクの商品に退職金をつぎ込んでいるという認識がないまま加入している人が多いのが気になります。

個人年金保険も金融商品で『年金』と謳っていますが公的年金と異なり立派な金融商品です。一時払いでないなら尚更、若いうちから積み立てるなら、もう少し流動性があるものか、保有期間の短い金融商品が良いかと思います。

素人でも、コツコツ毎日経済情報に触れる労を惜しまなければ最終的に30年かけて平均年利2%で運用することは難しくはないかと思います。30年で年利2%というと、およそ元本が倍に膨れ上がる計算になります。

個人年金保険でそこまで利回りが良い商品はバブル時代の金利が高かった頃にはありましたが、今はそれほどの利回りの個人年金保険では聞いたことがありません。

仲良し老夫婦

低金利時代にはどんな金融商品が良いか

低金利時代では、債券も金利が低いのであまり投資の対象としてはお得感がありません。特に日本国債はとても利回りが低いので個人向け国債は売れ残りが発生しているのが現状です。では、株はどうでしょうか?

株は一般的に言って、景気が良いときに上がるものです。しかし、日本経済だけで世の中が回っているわけではないので、中国の株価が下落したのを受けて世界同時株安の状態が続くのか、ギリシャの問題は本当にもう完全に問題ないのか?EUも不安定なら、東の大国の中国の経済も良い話が聞こえてきません。

残念ながら、是非これがおススメですと胸を張って言える金融商品が存在しないのが今の資本主義社会の現実です。「金融商品が欲しいのではなくて安心が欲しいから保険に入りたい」という切実な心境の方もいるでしょうが、生命保険も一種の債権です。

また、生命保険会社は集めたお金を運用して利益を出す事が出来ないと経営が怪しくなります。今、どの生命保険会社が安全かは格付け会社のランキングを見て自己判断するしかありません。(保険金の)支払余力があるとされるソルベンシーマージン比率が600%以上でも破綻した保険会社は日本国内にも過去に存在します。

生命保険に加入するなら、十分その点を検討してから加入しましょう。最近できたばかりのネット生保などは、加入者自体が全体に若いので、支払余力もとても高く表示されます。しかし、そのことを割り引いて考えても、ネット生保では魅力的な低価格で最低限の保障は買う事が可能です。

お勧めしたいのは、子供が成人するくらいまでが保険期間の定期保険に加入する事です。よく保険料を節約するために収入保障保険を勧めるFPが多いですが、保険期間が残り少ないとその分保険金額の総額は少なくなります。

奥様がバリバリと子供の成長と共に外で働けるような場合はそれで十分かと思いますが、多くの奥様は仕事を一旦はなれてしまうと新たに仕事に就けても、条件の良い仕事に就ける人はそれほど多くはありません。

結局、最低賃金すれすれの時給で年間所得もなるべく社会保険に入らないで済むように企業側がセーブしているのが現状です。早晩、ほとんどの働く人が年金を自分で支払う方向で法整備が進むことは、今の社会保障制度の疲弊ぶりを見れば明らかです。そうなれば一層、手取り額が減ってしまうのは目に見えています。

奥様に安心をプレゼントしたいなら子供が一人前になるまでは大きな保障を持ち続けてていた方が別途学資保険など検討するよりも却って安上がりになるかと思います。

お金の雨

今、学資保険をお考えの方へ

保険代理店は多くの保険商品に加入して貰いたいので、生命保険はギリギリの生活費しか確保できない収入保障保険を勧めた上で、別途子供のために学資保険や、医療保険などいろいろな保険を勧めてきます。大黒柱に万が一のことがあって、本当に困るのは子供が小さくて働けない時期と、大学進学資金です。

大学は進学しなければいけないものではありませんが、用意出来れば大学の他のいわゆる専門学校などの手に職をつける学校等も学費が必要です。

そう考えるとやはり前章でも書きましたが子供が大きくなるまでの期間分の定期保険に1つ入っておくと安心です。ネット生保だと保険料も割安で済みます。収入保障保険と学資保険とそれぞれに入るより合理的です。

勉強する子

今、終身保険をお考えの方へ

生命保険で相続するメリットは、死亡して比較的すぐに保険加入者の意思によって保険金の配分を加減出来る点です。ただ非課税限度額が500万円×法定相続人の数となるので、それ以上の金額の保険金額の場合は相続税の課税対象になります。

また、法定相続人でない人が保険金の受取人に指定されている場合は非課税対象外になります。

そのことを念頭において終身保険の金額を決めましょう。相続で争う遺族のことを草場の陰から見たくないなら、法定相続人に法定相続分ずつ分けておくのが無難です。

結婚式

今、個人年金保険をお考えの方へ

若い方でこれから年金制度に不安があるので自分年金を用意したい方

低金利の時に長期の金融商品に加入することになります。決して賢い選択ではありません。むしろ、若いなら思いきって、NISA口座を利用しながらコツコツ投資から初めてみませんか?

NISA口座は利益分が非課税と言っても、期間限定なのでいつかは非課税でない時がやってくる可能性があります。恒久的に非課税なら問題ないですが、その方向に議論がなかなか向きません。

NISA制度があるうちに、勉強のつもりで少額づつ投資経験を積んでみませんか?個人年金保険にお金を積み立てる位のお金があるなら、その半分を貯金して、残り半分で良いので株でも投資信託でも買って見ましょう。

証券会社によってはNISA口座の枠内でもミニ株やまめ株など呼び名は違っても市場で売買できる単位の株数以下の金額でもって、定額でコツコツ購入することが可能な証券会社があります。

自分が好きな商品を販売しているファンの会社に投資するとか、自分が仕事柄よく事情が分かる業界の会社の株などがおススメです。投資信託は玉石混合ですが、若い人こそ、分配金に惑わされずに、将来性のありそうな投資をしてみましょう。

分配金のある投資信託が人気ランキングの上位に入っていますが、分配金の中身が運用益だけでなく、元本が入っている投資信託が多いので、それでは投資の意味がありません。殖やせる投資信託を選択しましょう。投資信託の多くも積み立て式で購入可能です。

電卓

そろそろシニアという方の老後の準備段階で自分年金の用意をしたい方

個人年金保険にも種類があります。確定年金と呼ばれる支払額も受取額も契約時に決まっている個人年金は高い利回りは期待できませんが、安心第一で、手元に退職金があると無駄遣いしそうで怖いという方には向いている商品かと思います。

逆に変額個人年金保険は保険という名称ですが、中身は投資信託と同じと思っていいでしょう。変額するのは受取額です。ちょっとでも増えたらいいなという方にはおすすめですがリスク説明はよく聞いて理解した上で加入しましょう。

その他シニアで退職金があるなら、一部分はETFなど現物の直に連動した投資信託の一部などもお勧めです。

現在プラチナが金と価格が逆転する程金価格が高騰している一方で、原油は安いです。このまま原油がいつまでも安い保障はどこにもありません。現物価格は変動が大きいのでそれこそギャンブルになります。

損しても構わない程度の額を投資することでもしかしたら大化けするかもしれないと期待しながら毎日、新聞の経済欄を眺めるのはいかがでしょうか?シニアの方の退職金はあまり冒険しないで確実な運用を中心にして、一部分だけをちょっと冒険の旅に出して大魚となって帰ってくる日を気長にい待つのがおススメです。

老後に稼ごうと焦って投資することが一番危険です。投資で味方になるものの1つである時間があまりないのが現実なので、大損するとリカバリする機会も少ないのでお勧めしません。

手の中のお金

最後に生命保険と投資について

生命保険は命を担保にギャンブルするような商品だと思います。しかし、万が一のときに入っていて良かったと言えるのも生命保険ならではです。

生命保険の役割は蓄財ではなく万が一の残された家族への保障が一番の役割と考えましょう。万が一生命保険会社が破たんしても、そうした万が一の保障の商品が優先的に保障されて、貯蓄性の高い個人年金保険や学資保険の保障額は減らされて元本割れしかねません。

保険と言っても、銀行の預貯金のように元本保障はされないのが貯蓄性の高い保険商品です。そうしたことを踏まえて、なるべくこれからの時代、お金は1つの金融商品や金融機関に任せずになるべく分散しておきましょう。

老夫婦