!シェアご協力下さい!

お金に穴があいているのはなぜ?

お金に穴が開いている理由

和同開珎や寛永通宝といったほとんどの日本の古銭には、穴が空いています。それにはふたつの理由があると言われています。ひとつは、「縁起の良い形」であるということです。

日本で使うお金のルーツである中国では、丸が「天」を、四角が「地」を表す形とされ、丸の中央に正方形という形が縁起が良いと考えられていたそうです。そのため、文化が違うヨーロッパでは穴の空いているコインはあまり見られません。

ふたつ目の理由は、同じものを大量に作りやすい形だったことです。お金はきっちりしたものを大量に作らなくてはなりません。丸いものが大量生産に向いていたのですが、当時の技術では、丸の外側に「バリ」と呼ばれる金属が型からはみ出た部分ができてしまいます。

真ん中に四角の穴が空いていれば、そこに四角の棒を通して固定すれば、バリをまとめてきれいに落とすことができ、磨き上げればきれいなお金ができあがります。このようなふたつの理由で、穴が空いていたようです。

五円玉

今のお金に穴があるのはなぜ?

今はお金の生産技術も上がり、プレス機を使えば、バリが出ないきれいなコインを大量に生産することができます。となると、もうお金に穴は必要ないようにも思えます。それでも穴が空いているお金が残っているのはどうしてでしょうか。それには3つの理由があります。

第一に、偽造防止です。複雑な形にすれば、偽造しにくくなりますね。穴が空いていない硬貨でも、外側のギザギザや細かい模様などが施されています。確かに、今の効果以上に、細かくて精巧な金属製品は見たことがありません。偽造など、とてもできそうにありませんね。

次に、他の硬貨と区別するためです。目の不自由な人や、暗くてあまりよく見えない場所でも、手で触ってどの硬貨か区別できるように工夫されているのです。50円は、100円との区別のために穴が空けられたそうです。

最後に、材料を節約するためです。今では材料は充分に手に入りますが、戦後の経済が混乱している時期に作られたため、5円は小さく穴が空いた形になったのだそうです。

古銭でも今の硬貨でも、生産の仕方やその時代背景、使う人のことを考えているなど、いろいろな理由があるものの、どちらも工夫された形なのですね。

お財布から小銭