!シェアご協力下さい!

FXで取引される通貨の特徴

FXで取引される通貨

FXで取引される通貨には、それぞれに特徴やクセがあります。値動きの激しい通貨や安定している通貨、スワップ金利が高い通貨もあれば低い通貨もあります。為替の予測をする上では、通貨の特徴を知っておくことはとても重要です。今回は各国の通貨の特徴についてご紹介していきます。

米国ドル(USD)の特徴

米国ドル(USD)は、現在世界で最も多く流通している世界の基軸通貨です。ユーロ・日本円とともに世界三大通貨と呼ばれ、国際的な貿易や取引の多くが米ドルで決済されています。米国ドルは世界中で取引されているため、ニュースなどから情報を豊富に収集することができ、取引の判断材料が非常に多い通貨です。

また米国ドルは、国際的な信頼が高いうえ流通量が非常に多いため、安全資産とされています。世界のどこかで戦争や災害が発生した際には、米国ドルを買いそれ以外の通貨を売る「有事のドル買い」と呼ばれる現象が起こります。しかし、2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ以降、米国ドルに対する安全資産としての評価は弱まりつつあります。

  • 情報の豊富さ ★★★★★
  • 通貨の安定性 ★★★★
  • 利率     ★★

アメリカ国旗

ユーロ(EUR)の特徴

ユーロ(EUR)は、EU(欧州連合)の加盟国25ヶ国のうち15ヶ国で採用されている通貨です。決済通貨としての価値も非常に高く、米国ドルに次ぐ世界の基軸通貨とされているため、米国ドルと表裏一体の動きを見せる特徴があります。

また日本円や米国ドルと違い発行元が単一国ではないため、値動きの激しい通貨としても有名です。EU主要国のドイツ、フランス、イタリア、スペインなどの景気や情勢が大きく影響します。トレンドがはっきり現れやすいため、トレンドに乗りやすい通貨でもあります。

  • 情報の豊富さ ★★★★
  • 通貨の安定性 ★★★
  • 利率     ★

EU国旗

日本円(JPY)の特徴

日本円(JPY)は、米ドル、ユーロに続きFXでの取引量が世界第3位の通貨です。日本は政治的にも経済的にも安定しており世界一の債権国として知られているため、日本国内の経済ニュースより海外の経済ニュースに反応する特徴があります。日本円の価値が動くというよりは、日本円以外の通貨の価値が動くことによって日本円の価値も動くということになります。特に米国ドルの影響を受けやすい傾向にあります。

また近年では非常に低金利なため、キャリートレードによく利用されています。キャリートレードとは、低金利の通貨を売り高金利の通貨を買うことでスワップ金利による利益を出す手法のことです。

  • 情報の豊富さ ★★★★★
  • 通貨の安定性 ★★★★★
  • 利率     ★

日本国旗

英国ポンド(GBP)の特徴

英国ポンド(GBP)は、米国ドル、ユーロ、日本円に次ぐFX取引量が世界第4位の通貨です。米国ドルが基軸通貨になる以前は英国ポンドが基軸通貨とされていました。第二次世界大戦後イギリスは経済不況に陥り、英国ポンドの価値も低下していきました。しかし現在は、ユーロの登場により国際的な通貨価値は低迷しているものの、活気を取り戻しています。

イギリスは個人投資家が多く市場の規模も小さいため、相場が激しく動きます。そのため短期売買で大きな利益をあげることができる反面、損失も大きくなってしまう可能性があります。金利が高いことも特徴で、基本的に利上げになると買いが強くなり、利下げになると売りが強くなる傾向にあります。またイギリスは世界第9位の原油輸出国であるため、原油価格の変動もレートに大きく影響します。

  • 情報の豊富さ ★★★
  • 通貨の安定性 ★★
  • 利率     ★★★★

UK国旗

豪ドル(AUD)の特徴

豪ドル(AUD)は、オーストラリア国内の経済の安定により金利が高いことが特徴です。FXではこの高金利を活かし、長期保有してスワップ金利で利益を出す手法に多く用いられています。

しかし世界での取引量は少なく、ヨーロッパのファンドから巨額の資金が出入りするため、相場は激しく変動します。豪ドルはハイリスク・ハイリターンの通貨と言えるでしょう。またオーストラリアは資源輸出国のため原油やメタル、金や鉄といった資源の価格変動に大きく影響され、主な輸出国の日本や中国などのアジア諸国の経済に影響を受けやすくなっています。

  • 情報の豊富さ ★★★
  • 通貨の安定性 ★★★
  • 利率     ★★★

オーストラリア国旗

スイスフラン(CHF)の特徴

スイスフラン(CHF)は、スイスが永世中立国のため戦争やテロなどのリスクがありません。世界一の「リスク回避通貨」として有名で、戦争やテロなどの際には通貨の避難先として買われる傾向にあります。さらにスイスは金保有国世界第4位のため、スイスフランは金の相場と連動して動く傾向にあります。金は究極の安全資産と言われており、戦争などで世界情勢が不安定な時にはスイスフランと金の価格がともに上昇します。

またスイスフランは、米国ドル、ユーロ、日本円、英国ポンドに並び、ハードカレンシー(国際決済通貨)としての役割を持っており、自国の通貨が不安定な国では貿易の決済に使われることがあります。金利が非常に低く日本よりも低金利であるため、投資目的ではあまり利用されません。

  • 情報の豊富さ ★★★
  • 通貨の安定性 ★★★★★
  • 利率     ★

スイス国旗

まとめ

今回は世界の主な通貨についてご紹介していきましたが、いかがでしたか。FX初心者は、まずどちらも安定しているドル円で取引に慣れることをおすすめ致します。それに慣れたら、ユーロ円や豪ドル円、さらにはユーロドルに挑戦するのがよいでしょう。ポンドが絡むポンド円などの取引は値動きが激しいため、初心者にはあまりおすすめできません。

キャリートレードでスワップ金利を狙うには、豪ドル円、ニュージーランドドル円、南アフリカランド円など低金利の通貨を売り高金利の通貨を買うのが良いでしょう。

初心者

そして今回、この小さな島国である日本が発行する「日本円」が、世界第3位の通貨であることに驚いた方も多いのではないでしょうか。じつはこの日本円の価値を支えているのは、日本国民の膨大な預貯金です。

通常、世界の人々は預貯金よりも投資にお金を使います。しかし日本人は堅実な性格から「預貯金は安全、投資は危険」という固定概念があり、超低金利にもかかわらず投資よりも預貯金へお金を使います。そしてその国民の預貯金から国債を発行し、他の国への借金が少ないことから日本円の価値が保証されています。つまり日本人の堅実さが、日本円の価値を保っているといっても良いでしょう。

桜

しかし日本は今後、少子高齢化が進み、国民全体の預貯金、GDPは減少していきます。また投資をする国民が増えれば、預貯金の減少は加速していきます。そうなった場合、国債の発行が厳しくなり、日本円の価値もどんどん下がっていくことでしょう。手遅れになる前に、日本人一人一人が投資の知識と術を身に着けるべきだと思います。