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FXの移動平均線の見方

移動平均線とは

移動平均線とは、指定した期間の終値の平均値を線で結んだものです。5日移動平均であれば、直近5日間の終値を合計して5で割るといったように算出し、これをつないでいくと5日移動平均線ができます。

移動平均線

移動平均線は、5日間や25日間といったまとまった日数での相場の動きが一目で分かるように作られたものです。移動平均線があった方が、ローソク足だけでチャートを見るよりも相場の流れが一段と分かりやすくなります。

平均価格を見ることで、日中のイレギュラーな変動に惑わされることなく相場のトレンドを把握することが出来ます。チャート分析をするには、この移動平均線とローソク足の両方を見るのが基本となっています。

グラフ

移動平均線の計算方法

移動平均線には3つの計算方法があります。過去5日間の終値が100円、99円、98円、97円、96円だった場合でそれぞれの違いを見ていきましょう。

SMA(単純移動平均)

SMAとはSimple Moving Averageの略で、指定した期間の終値を単純に平均した移動平均線です。(100+99+98+97+96)÷5=98といったように計算します。

EMA(指数平滑移動平均)

EMAとはExponential Moving Averageの略で、直近の価格を2倍にし、日数に1を足して計算した移動平均線です。(100+99+98+97+96+96)÷6=97,666といったように計算します。この計算方法により、直近の価格に重点を置いた値が算出できます。

WMA(加重移動平均)

WMAとはWeighted Moving Averageの略で、1日目の価格はそのまま、2日目の価格を2倍、3日目の価格を3倍、4日目の価格を4倍、5日目の価格を5倍にした数字を合計し、日数の合計数で割った移動平均線です。(100×1+99×2+98×3+97×4+96×5)÷(1+2+3+4+5)=97,333といったように計算します。直近の価格になればなるほど比重を重くしていく方法です。

電卓

チャートでは、より多くのトレーダーが使っているものほど強く機能します。現在ではおおよそのトレーダーがEMAを使用しているため、チャート分析においてEMAが最も有効だと言えます。

移動平均線でトレンドをつかむ

先程も記述した通り、移動平均線を見ることで相場のトレンドを把握することが出来ます。右肩上がりの傾きならば上昇トレンド、右肩下がりの傾きならば下降トレンド、横這いならばレンジ相場といったように、一目で相場のトレンドを把握することが出来ます。

移動平均線でトレンド

移動平均線の計算期間は自由に設定することができますが、短期のトレンド、中期のトレンド、長期のトレンドを見るために、短期線・中期線・長期線の3本を組み合わせたパターンがおすすめです。例えば日足の場合では、

  • 短期線 5日、6日、12日 etc…
  • 中期線 20日、25日、50日 etc…
  • 長期線 100日、144日、200日 etc…

が多く用いられており、「5日と20日と100日」といったように組み合わせます。また、短期線・中期線・長期線にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

短期線は現在のトレンドをすぐに反映してくれるものの、ちょっとした値動きにも反応してしまうため上昇線が出ているのに実は上昇トレンドではない”ダマシ”と呼ばれる間違ったサインが出てしまいます。逆に長期線の場合ダマシは少ないものの、値動きが緩やかなためトレンドの転換にはすこし鈍感になります。

移動平均線3本

また為替相場は、価格が移動平均線よりも大きく上昇または大きく下落する時がありますが、時間と共に自律的に修正が入り、必ず移動平均線に戻る性質があります。

この「上がり過ぎた(下がり過ぎた)価格は結局移動平均に戻る」という考えにより、ローソク足が移動平均線よりも大きく上にある場合には「買われすぎ」のため売りサイン、大きく下にある場合には「売られすぎ」のため買いサインといったように、このタイミングを狙って利益を出す手法があります。

ヒント

移動平均線での売買のタイミング

終値と移動平均線の関係を見ることで、売買のタイミングを判断することが出来ます。基本的に、終値が移動平均線を上回ったら買いのサイン、終値が移動平均線を下回ったら売りのサインと言われています。しかしこのサインは、横ばいやもみ合いなどのトレンドではない状態でも出てしまうことがあるため、注意が必要です。

移動平均線タイミング

ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線では、相場の転換点を暗示するサインが出ることがあります。それは移動平均線が交差する時で、短い移動平均線が長い移動平均線を下から上に突き抜けることを「ゴールデンクロス」と呼び、短い移動平均線が長い移動平均線を上から下に突き抜けることを「デッドクロス」と呼びます。

ゴールデンクロス

ゴールデンクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けることを言います。直近の価格傾向が強い上昇トレンドに転じたと見られる為、買いサインと言われています。

ゴールデンクロス

デッドクロス

デッドクロスとは、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜けることを言います。直近の価格傾向が強い下降トレンドに転じたと見られる為、売りサインと言われています。

デッドクロス
ゴールデンクロスとデッドクロスは、どちらもトレンドの転換点を示すサインとして非常によく見られます。しかしゴールデンクロスとデッドクロスだけでトレンド転換の予測をするのは根拠として乏しく、このあと必ず相場が上昇したり下降したりするということではありません。そのため、これらを確認した際には相場の転換を頭に入れつつも、他の指標とあわせて相場の流れを判断する必要があります。

パーフェクトオーダー

パーフェクトオーダーとは、短期・中期・長期の移動平均線のすべての傾きが同じ方向へ一致した状態のことを言います。パーフェクトオーダーは、強いトレンドの状態を意味します。上から短期線→中期線→長期線と並んで進んでいる場合は上昇トレンド、上から長期線→中期線→短期線の順番で並んで進んでいる場合は下降トレンドになります。

上昇トレンドのパーフェクトオーダーであれば買いのサイン、下降トレンドのパーフェクトオーダーであれば売りのサインになります。また、その角度によってトレンドの強さが分かります。上昇トレンドであれば右肩上がり、下降トレンドであれば右肩下がりと角度がきつければきついほどトレンドが強くなります。

パーフェクトオーダー

ゴールデンクロス・デッドクロスと同様、パーフェクトオーダーだけで判断するのではなく、他の指標とあわせて相場の流れを見るようにしましょう。

まとめ

移動平均線とはどんなものか、お分かりいただけましたでしょうか。FXチャートを見る際には、ローソク足だけでなく移動平均線も同時に見ることによって、相場が上昇トレンドにあるのか下降トレンドにあるのかがひと目でわかり、売買のタイミングを見極める精度もグッと高くなります。

移動平均線の活用方法は今回ご紹介した他にもたくさんあります。まずは基本的な見方を理解し、様々な移動平均線の活用方法をマスターしていってください。