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FXの注文の種類

FX取引の注文

FXは、基本的に「買った外貨を売る」、「売った外貨を買い戻す」のどちらかの取引で利益または損失が発生します。このどちらかの宣言をして売買する事を注文(注文を出す)と呼びます。

FX注文時に使われる用語

FXでは、取引によって通貨を保有することを「ポジションを持つ」または「建玉を保有する」と呼びます。買った場合は「買いポジション」または「買い建玉」、売った場合は「売りポジション」または「売り建玉」と呼びます。

そしてこのポジションを売買するには、取引の注文を出します。ポジションを持つために出す注文のことを「新規注文」、持っているポジションを手放すために出す注文のことを「決済注文」と呼びます。また、注文した取引が成立することを「約定」と呼びます。

ポジション

注文方法の種類

FX会社によって異なりますが、FXの注文方法は「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」「IFDONE注文」「OCO注文」「IFO注文」の6つが定番となっています。今回はこの6つの注文方法について解説していきます。

   注文の種類   読み方

  • 成行注文           なりゆきちゅうもん
  • 指値注文           さしねちゅうもん
  • 逆指値注文        ぎゃくさしねちゅうもん
  • IFDONE注文      いふだんちゅうもん
  • OCO注文           おーしーおーちゅうもん
  • IFO注文            あいえふおーちゅうもん

オンライントレード

成行注文

成行注文とは、現在の為替レートで手動で取引を行う注文方法です。例えば、現在113円50銭(BID):113円55銭(ASK)というレートの場合には、ドルを「成行で買い注文」し約定すると1ドル=113円55銭で買うことが出来、ドルを「成行で売り注文」し約定すると1ドル=113円50銭で売ることが出来ます。

円をばらまく

成行注文のメリットデメリット

成行注文のメリットは、注文を出すと即座にその取引が成立することです。また、為替レートを指定する手間もありません。しかし為替レートはリアルタイムで変動しているため、注文時の価格は確約されておらず、約定されたあとに実際の価格が分かり、想定外の価格で注文が成立してしまうケースがあります。この注文時の価格と実際に約定した価格の差をスリッページと呼びます。

スリッページ

例えば、1ドル=113円55銭というレートの時に「成行で買い注文」をし、約定したレートが113円54銭だった場合は、注文を出した時よりも1ドルあたり1銭安く買えたことになりますが、約定したレートが113円56銭だった場合には、注文を出した時よりも1ドルあたり1銭高く買ってしまったことになります。

このように、成行注文ではレートを指定して注文を出すことが出来ないため、現在の表示レートよりも自分に不利な条件で約定されてしまう場合があるのです。

悩む

指値注文

指値注文とは、現在の価格よりもいくら低くなったら買い、いくら高くなったら売るのかを前もって指定しておく注文方法のことを言います。

例えば、現在1ドル=100円の時に1ドル=101円に上がったら売りたい場合は、「1ドル=101円で指値売り」の注文を出します。またその逆で、1ドル=99円に下がったら買いたい場合は、「1ドル=99円で指値買い」の注文を出します。指値注文はリミット注文と呼ばれることもあります。

指値注文

指値注文のメリットデメリット

為替市場は常に変動しているため、自分が取引出来る時間に自分の希望する価格になっているとは限りません。指値注文のメリットは、パソコンの前でじっと値動きを見ていなくても自分が希望する価格で自動的に取引ができる点です。また自分で指定した金額で取引されるため、あらかじめ約定される価格が分かっているという点も指値注文のメリットになります。

逆を言えば、為替レートが指定した価格に到達しない限りはいつまでも売買ができないということになります。そのため、現在のレートになるべく近い価格で指定をすれば約定する確率を上げることができます。

グッド

買いから入る指値注文

現在1ドル=110円の時、「1ドル=100円で指値買い注文」を出しました。これが見事約定し、1ドル=100円の買いポジションを持つことになりました。そして「1ドル=120円で指値売り注文」を出しておきました。すると相場が上昇し、1ドル=120円になった時点で注文が約定し、これで20円の利益が確定です。

指値買い

売りから入る指値注文

現在1ドル=110円の時、「1ドル=120円で指値売り注文」を出しました。これが見事約定し、1ドル=120円の売りポジションを持つことになりました。そして「1ドル=100円で指値買い注文」を出しておきました。すると相場が下降し、1ドル=100円になった時点で注文が約定し、これで20円の利益が確定です。

指値売り

逆指値注文

逆指値注文とは、現在の為替レートよりもいくら高くなったら買い、いくら低くなったら売るのかを前もって指定して行う指値注文とは逆の注文方法です。

例えば、現在1ドル=100円の時に、1ドル=101円に上がったら買いたい場合は、「1ドル=101円で逆指値買い」の注文を出します。またその逆で、1ドル=100円の時に1ドル=99円に下がったら売りたい場合は、「1ドル=99円で逆指値売り」の注文を出します。逆指値注文はストップ注文と呼ばれることもあります。

逆指値注文

逆指値注文のメリットデメリット

逆指値注文は、今持っているポジションの損失を確実に抑えられ一定の利益を確保できるというメリットがあります。為替レートが自分の不利な価格に動いた場合でも、逆指値注文をしておけばあらかじめ設定した金額で損切ができ、利益の確保と損失の拡大を未然に防ぐことができます。また逆指値注文で相場のトレンドに乗ることもできます。

逆指値注文のデメリットは、指値注文と同じく指定した価格に到達しない限り約定しない点です。また指値注文は注文価格で約定するのに対し、逆指値注文は注文価格を超えたら約定となるため、相場状況によってスリッページが発生する場合があります。

デフレ

逆指値注文で損切りと利益の確保

逆指値注文は自分にとって不利な価格を指定して売買することになるため、今持っているポジションの損失を抑えたり利益を確保するために多く用いられます。

例えば、現在 1ドル=115円の買いポジションを持っていて、損失を最大1円に抑えたいという場合には「1ドル=114円になったら売る」という逆指値注文を出しておきます。すると、自分に不利な価格に動いた場合でも、指定した損失で抑えられることが出来ます。

逆指値で損切り

逆指値注文でトレンドに乗る

逆指値注文は、トレンドに乗るために利用することも出来ます。為替レートは一度上昇もしくは下降するとどんどんその方向に進んでいくため、前もって逆指値注文を出しておけば早い段階でトレンドに乗ることが出来ます。

例えば、現在1ドル=115円の時にこれから上昇トレンドになるだろうと予測した場合には「1ドル=116円で逆指値買い」という注文を出しておきます。また、現在1ドル=115円の時にこれから下降トレンドになるだろうと予測した場合には「1ドル=114円で逆指値売り」という注文を出しておきます。

逆指値でトレンド

それぞれ約定後、価格の上昇が続けば上昇トレンド、下降が続けば下降トレンドに乗るのに成功したことになります。

IFDONE注文

IFDONE注文とは、新規注文と同時に前もって決済注文を出しておける注文方法です。新規注文が約定すると、自動的に決済注文が発動される仕組みです。注文は指値でも逆指値でも出すことが可能です。

例えば、現在1ドル=113円の時に「1ドル=115円で逆指値買い」と注文を出し、“もしこの注文が約定したら「1ドル=120円で指値売り」”という注文を前もって出しておくことが出来ます。

IFDONE注文

これで価格が1ドル=115円になると「1ドル=115円で逆指値買い」の注文が約定されるのと同時に「1ドル=120円で指値売り」の注文が自動的に出され、1ドル=120円になれば「1ドル=120円で指値売り」の注文が約定し、5円の利益が確定です。

IFDONE注文のメリットデメリット

IFDONE注文のメリットは、相場が自分に有利に動けば自動的に利益が確定される点です。またその逆で「逆指値買い+逆指値売り」の注文を出しておけば損切に使う事も可能です。IFDONE注文は決済まで自動的に完結されるため、ずっと相場を見ている必要がありません。

IFDONE注文のデメリットは、損失が拡大する恐れがある点です。「逆指値買い+指値売り」の注文で相場が自分に不利に進んだ場合、損失拡大に歯止めが効かないからです。FX初心者の方は、損切りパターンでIFDONE注文をし、利益確定は手動でやるのがおすすめです。

初心者

IFDONE注文の利益確定パターン

例えば、現在1ドル=115円の上昇トレンドでさらに上がると予測し「1ドル=116円で逆指値買い、118円で指値売り」とIFDONE注文を出しました。このあと相場が思惑どおり1ドル=116円に上がり、さらに1ドル=118円になったので2円の利益が確定です。

IFDONEで利益確定

この時もし1ドル=120円まで上がったとすればより多くの利益を出せることになりますが、上昇すれば上昇するほど下落してしまう可能性も高くなります。出来るだけ買う価格と売る価格の差が大きすぎないIFDONE注文を出しておけば、下落してしまう前に利益を確定させることが出来ます。

IFDONE注文の損切パターン

先程の利益確定パターンとは逆に、損失を確定させてしまう損切パターンもIFDONE注文は可能です。

例えば、現在1ドル=115円の上昇トレンドでさらに上がると予測したが、大損するのはイヤなので「1ドル=116円で逆指値買い、114円で逆指値売り」とIFDONE注文を出しました。このあと1ドル=116円で約定しポジションは持てたものの、さらに上がることはなく1ドル=114円になった時点で決済され損失を2円で食い止めることが出来ました。

IFDONE損切り

この時もし1ドル=116円よりも価格が上がれば手動で利益を確定させることが出来ますが、相場はなかなか思惑どおりには動いてくれません。「逆指値買い+逆指値売り」のIFDONE注文を出しておけば、損失が大きくなってしまう前に確定させることが出来るのです。

OCO注文

OCO注文とは、2パターンの注文が同時に出せ、どちらかの注文が約定すればもう片方の注文は自動的に取り消しになるという注文方法です。OCOとは、One Cancel Otherの略です。

例えば、現在1ドル=100円の時に買いポジションを持っていて、1ドル=110円に上がったら利益を確定させるために売りたい、1ドル=90円に下がったら損失を確定させるために売りたい”場合には、「1ドル=110円で指値売り、90円で逆指値売り」のOCO注文を出します。これで1ドル=110円になれば10円の利益確定、90円になれば10円の損失が確定になります。

OCO注文

OCO注文のメリットデメリット

OCO注文のメリットは、利益確定目的の注文と損切り目的の注文を同時に出せる点です。2パターンの注文を同時に出せる為、確実に損益の確定が行えます。また「もっと上がりそうだからまだ売却するのはもったいない」や「今は下がっているけどもう少ししたら回復するかもしれない」といった自分の心に迷いが生じた際にも関係なく、確実に売却を行うことが出来ます。

OCO注文のデメリットは、レートが激しく動いた時にチャンスを逃しやすい点です。OCO注文は一方の注文が約定するともう片方の注文は自動的にキャンセルになります。そのため、レートが上下に大きく動いた時には一度でも損切ラインに到達してしまえば損切注文が約定し、そのあと上昇トレンドが到来したとしてもチャンスを逃してしまうことになるのです。

2つのプラン

IFO注文

IFO注文とは、IFDONE注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。IFDONE注文が約定すると自動的にOCO注文が出される仕組みです。IFDONE注文は決済注文を1つしか出すことが出来ませんが、OCO注文は2つ同時に出すことが可能です。これらを組み合わせたIFO注文では、3つの注文を1度に出せることになります。

つまりIFO注文は「新規ポジションの確保」「利益確定」「損切り」の3つの目的の注文を同時に出すことが出来、最初の注文が約定になると2つの決済注文が自動的に発動されるという仕組みになっています。

IFO注文

IFO注文のメリットとデメリット

IFO注文のメリットは、IFDONE注文とOCO注文を同時に出せる点です。そのため先に紹介したどちらのメリットも含んでおり、非常に便利な注文方法です。

IFO注文のデメリットは、最初のIFDONE注文が約定しない限りOCO注文も発動しないという点です。もちろんメリットと同様、IFDONE注文とOCO注文のどちらのデメリットも含んでいることになります。

マルバツ

IFO取引の一例

例えば、現在1ドル=116円の時に「1ドル=115円で指値買い」のIFDONE注文を新規で出しました。それと同時に、一定の利益を確保するため「1ドル=117円で指値売り」、損失を限定するため「1ドル=114円で逆指値売り」のOCO注文を出しました。

IFOの例

予測通り1ドル=115円になると新規ポジションの保有に成功です。それと同時に2つの注文が自動的に出されます。そのあと思惑通り1ドル=117円になれば2円の利益が確定です。それとは逆に1ドル=114円になってしまえば1円の損失が確定ということになります。

このようにIFO注文では、一度の注文でポジションの保有から損益の確定まで自動で行われるため、日中仕事や家事で忙しくパソコンをずっと見ていられない方にもおすすめの注文方法となっています。

主婦

まとめ

みなさんFXの注文方法はご理解いただけましたでしょうか。今回は6種類の注文方法をご紹介していきましたが、これら以外にもFX会社ごとに様々な注文方法が用意されています。色々な方法をためし、自分にあった注文方法を見つけていってください。